京都のオーベルジュ「星野リゾートロテルド比叡」のスイートルームに泊まってみた
少しときは遡り、昨年のクリスマスに京都の比叡山にある星野リゾート「ロテルド比叡」のスイートルームに泊まってきました。
京都といいつつも、ほぼ滋賀県との県境に位置する場所で、琵琶湖・近江の食材を使用したフレンチ料理が楽しめるオーベルジュとなっています。
オーベルジュというのは簡単に言うと郊外にある宿泊施設を要したレストランという意味合いですね。
食事を楽しむリゾート施設といったところでしょうか。
クリスマスにおいしい食事を探していたところ、宿泊施設も兼ね備えているということで、今話題の星野リゾートに行ってみようと思いました。
「ロテルド比叡」は最近オープンしたばかりの星野リゾートです。
建物は新設ではなく、もともとあったホテルを改修したものになってますね。
さて今回はロテルド比叡に1室しかないスイートルームでの極上のオーベルジュを紹介していきたいと思います。
星野リゾート ロテルド比叡
古来より京の都の暮らしを支えてきた琵琶湖。その琵琶湖で育まれた食材を使ったフレンチをご用意しました。「水のジビエ」と題し、その恵みを最大限に表現するレストラン「ユカワタン」で腕を振るい、世界的な料理コンクール「ボキューズドール」で銅賞に輝いた浜田統之シェフが監修する料理は、琵琶湖の恵みと近江で培われてきた食文化を生かした美しい一皿に。ここでしか出会えない料理の数々をぜひお楽しみください。
比叡山の山上に位置するロテルド比叡。
有料道路「比叡山ドライブコース」の中にあります。
勿論宿泊した方には帰る際に、無料券が配られます。
車か京都駅からの送迎バスで来るのが便利じゃないでしょうか。
昨年のクリスマスは生憎の空模様で、比叡山からの琵琶湖を一望することができなかったのが残念でしたが、霧の中にあるレストランというのもまたおつなものでした。
なんか洋画で出てきそうなシチュエーションでしたね。
こちらが入口です。
到着したときは雨が降ってたのですが、到着と同時にスタッフの方が車まで傘を持って出迎えてくれました。
入口を通ると一番最初に出迎えてくれるのは、ロビーにある大きなクリスマスツリー。
左側にはレストランと、サロンがありますね。後でご紹介します。
右側にはショップとレセプションがあります。
なんかやたらとオシャレな名前のショップです。
地元の食材や、工芸品などのお土産が多数陳列されてますね。
ショップの中は落ち着いた空間で、こちらがレセプションと兼用になってます。
最初にお茶と茶菓子が振舞われました。
ここで宿泊についての要望や、大浴場を利用するか、翌朝にある比叡山のお勤めに参加するかのヒアリングがあります。
比叡山の朝のお勤めは、ロテルド比叡に宿泊した方のみが参加できる非常にレアな体験なのですが僕は全然興味がなかったのでスルーさせていただきました!
スタッフの方に聞くと、大概のお客様は参加するみたいです。
フロントを奥側に宿泊場所があります。
スイートルーム
一番最初に見える101号室がロテルド比叡に1室だけあるスイートルームです。
奥にはズラーっと部屋が並んでます。
また2階建てになっており、2階にも部屋がありますね。
2階建てなのにスイートルームが1階ってどういうこと?と思った方もいるかもしれません。スイートルームは一般的には一番上の階に位置するものですから、ここに気づいた方は普段からいいところに宿泊されてるのでしょう。
しかし、そんなことは心配ご無用!
部屋に入ると最初に見えるのは螺旋階段!
そう!スイートルームはメゾネットタイプの超広いお部屋なのです。
1階、2階にそれぞれリビングスペースのある128㎡の快適空間です。
まずは1階からの紹介です。
広々としたリビング。定員が2名だというのに相変わらずスイートルームは謎に椅子が多いんです!誰かこの謎の答えを教えてください。
暖炉と絵と壺がいっぱい。
僕はロクな教養がないので、ちょっとここら辺はよくわかりません。
定員2名なのにデカいソファーが2つ。
ここで寝ようと思えば、二人で寝ることもできますね。
部屋からは中庭が見えるようになってます。
中にははこんな感じ。雨降ってて全く琵琶湖が見えません!
キッチンもついてるスイートルーム。
なんか冷蔵庫も業務用?の立派なものがついてます。
その奥にはトイレですね。
リビングにはコーヒーサービスがついてます。
さて、螺旋階段を上ると2階のお部屋がまってます。
2階のリビングスペース。ここだけでも十分すぎるぐらい広い。
こっちのテレビはちょっと小さいね。
写真の中央にあるのがクローゼット。
隣にはお茶のサービスと冷蔵庫がついてます。
奥には寝室。
寝室からも中庭からの景色が楽しめるようになってます。
寝室の奥にはバスルームとトイレがあります。
シャワールーム。ちょっとしょぼいかな。
バスルームも簡素な作りになってます。
湯船は結構広々としてますけどね。
洗面台。ちゃんと化粧鏡もついてますよ~。
アメニティはオシャレな袋の中に入ってます。
結構女性向けのものが入ってました。
お部屋の紹介はこんなもんですね。
さてこれからはロテルド比叡にある様々な施設をご紹介していきます。
レストラン以外に3種類のサロンが用意されてます。
まずはロビーから降りるとすぐにあるB1のサロンからご紹介。
巨大なクリスマスツリーが眩しいぜ。
サロン・ド・テ
午後のひとときは、サロンでアフタヌーンティーをどうぞ。お手製のタルトや焼菓子をはじめ、可愛いプチサイズのお菓子とともに、優雅な時間をお楽しみいただけます。おすすめは、近江茶。その昔、遣唐使とともに中国に渡った最澄が大陸から持ち帰ったという茶の種子を比叡山麓に撒いたのが始まりとされ、日本最古のお茶とも言われています。その近江茶の焙煎したほうじ茶の深い味わいは、不思議と洋菓子にも合っています。
9:00~22:00までオープンしているライブラリー空間。
15:30~17:00までの時間はアフタヌーンティを楽しむことができるようになってます。
京都や滋賀、フランスについての書物がたくさん用意されてます。
結構広いスペースですね。
ここは京都なのか?フランスなのか?
英語やフランス語の書物もかなり多いです。
近江の最高級ほうじ茶が楽しめるほうじ茶コーナー。
もちろん紅茶やハーブティー、コーヒーも楽しめるようになってます。
比叡山の天然水もあるよ。
お茶菓子も用意されてるので、ゆったりとした読書タイムが楽しめます。
さて、1階に戻り次のサロン移動しましょう。
サロン・ド・ヴォワール
お休み前のひとときには、夜景ラウンジへ。きらめく夜景を美しくご覧いただくために、キャンドルの明かりだけがほのかに灯る幻想的な空間。ここで、心地よい眠りへと誘うハーブティーを飲みながら、ゆっくりと寛ぎのひとときを過ごして。
ちょっと順番が前後しますが、夜景を楽しめるラウンジです。
22:00~翌7:00まで開放されているスペースですね。
キャンドルの明かりがともされている落ち着いた空間です。
霧が立ち込めていて何も見ることができませんw
こちらでハーブティーを楽しめるようになってます。
中には冬季限定でライトアップされてます。2月いっぱいで終了するみたいです。
晴れた日にきたいもんですね。
サロン・ド・ヒエイ
当館のソムリエが厳選した国産ワインをはじめ、4種類のワインの違いを試してみて。琵琶湖・近江の食材を取り入れたフレンチディナーと合わせるペアリングで、お料理をさらに美味しく楽しんでいただけます。
最後はレストランの手前に位置するサロンをご紹介。
こちらではウェルカムドリンクとしてシャンパンが用意されてます。
またこちらで17:00~17:30の間にワインのテイスティング講座が行われてます。
ワインの飲み比べ・・・。
講座を聞いた後にどのワインが国産かを当てるゲームがあります。
この4種類のワインを使用してたみたいですね。
ちなみに正解して山崎ウィスキーも頂きました。
ワインじゃないんかい!って突っ込みはなしね。
さてこのサロンの奥に進むとレストランになってます。
逆側には朝食用のレストランがあります。
比叡山のオーベルシュで近江フレンチを堪能
ロテルド比叡でご用意しているのは、古来より京都の食と生活を支えてきた琵琶湖・近江の食文化を取り入れた、洗練かつ上質なフレンチ。日本最大の湖・琵琶湖のもたらす恵みをいただく一皿を体現しました。
なんかよくわからないオブジェがあるオシャレな空間。
結構光量が暗めに設定されてるすごく静かなレストランです。
さぁ、星野リゾートのオーベルジュの実力とやらを見せてもらおうか。
メニューはこんな感じです。
湖からの美食フレンチを銘打ってるだけあって、地元の食材しか使ってないです。
クランベリーのシャンパンと黒コショウとチーズのアテが最初に登場。
ワインのテイスティングで結構ワイン飲んでて、この時点で結構酔っぱらってます。
近江から初冬を迎える5種のアミューズ。
オシャレすぎてビビるわ。
ちなみにお皿は比叡山にかかる雲海を表現しているようです。
ほらね、比叡山でしょ。
ーフランスと近江の鮮烈な出会いー
ジビエと鮒鮓のパテ・アンクルート 洋梨のピューレとと共に
これは結構癖のある料理・・・。鮒鮓とジビエだから当たり前といえば当たり前ですが、結構クセというか臭みがある料理。
苦手な人は結構厳しい料理かもしれません。
根菜を使った温かい一皿 クリスマスソース仕立て
ゴボウのスープ チーズのフラン 生姜の泡を乗せて
バリバリに生姜が利いてる。なんか浄化される気分です。
琵琶マスを使ったブイヤベース ルイユを添えて
全粒粉のパンもついてるよ。
鹿肉のロティ ソース・グランプヌール
クリスマスカラーのピューレを添えて
メインディッシュは2つから選べるようになってます。
鹿肉ですが、臭みもクセもなくてすごく食べやすいですよ。
国産和牛フィレ肉のロースト フォアグラを添えて
トリュフソース ロッシーニ仕立て
メインデッシュももう一つは定番のロッシーニ。
緑茶と漬け飯のグラニテ。
なんか名前だけだと、すごくまずそうなシャーベットだけど美味しい。
デザート。
デザートが終わったら小菓子とコーヒー。
もうね。お腹パンパンですよ。
食事の後は大浴場へ
ロテルド比叡には大浴場がないので、大浴場を利用したい人は宿泊受付時に申し込みます。宿泊料とは別途で500円ほどだったと思います。
場所はロテルド比叡から車で10分ほどの延暦寺の中にある延暦寺会館という場所にあります。
こちらでも宿泊できるようになってますよ。
昔ながらの銭湯って感じ~。
素朴でいいですね。
延暦寺会館に入るときにタオル等は貸し出してもらえます。
シンプルな大浴場です。
晴れていればここから琵琶湖が一望できるらしい。
僕は全く見えてないですが・・・。
本当にシンプル~な銭湯です。
晴れてる日以外は別に来る必要ないかもしれませんねw
受付時にもスタッフの方からは、天候が悪いのであまりお勧めはしてませんと言われてましたしねw
僕たち以外にも1組の方が大浴場まで来てたのですが、名古屋から来てたらしくやたらと仲良くなってしまいました。
やっぱり裸の付き合いは重要!
ゆったりと休んだあとは朝食を楽しむ
夕食を楽しんだレストランと真逆にあるレストランで朝食を頂きます。
なんか夜と朝で違う場所で食事できるホテルってのは新鮮でいいですね。
ドリンクコーナーには何種類もの充実したドリンクがあります。
ブッフェ形式ではなくプレート形式の朝食です。
こちらも近江の地元食材しか使用していないようです。
琵琶マスめっちゃ美味い・・・。
パン、ジャムまでもが地元産でございます。
まとめ
京都の星野リゾート「ロテルド比叡」の一日はいかがでしたでしょうか?
オーベルシュなので温泉やジムなのはないですが、食事を中心としたゆったりとした時間が過ごせるとても良い空間でしたね。
比叡山の山中で回りになにもないので、本当に静かで都会の喧騒は無縁な空間。
建物自体は新設ではないので、所々老朽化している部分は目立ちますが、僕はそんなに気にはならなかったです。
新設の綺麗さを求めている方にはちょっと合わないかもしれませんね。
近江フレンチは一部すごくクセの強い料理もありましたが、どれも絶品でした。
すごく贅沢なクリスマスディナーをいただけて大満足です。
宿泊者限定の近江フレンチを皆さまもご堪能してみてはいかがでしょうか?
ホテル情報
- ホテル名:星野リゾート ロテルド比叡
- 住所:京都府京都市左京区比叡山一本杉
- アクセス:
<お車でお越しの場合>
●名神高速道路「京都東IC」~西大津バイパス~県道30号線~比叡山ドライブウェイ経由
●京都市内北白川通~県道30号線~比叡山ドライブウェイ経由 20分
※比叡山ドライブウェイについて
通行は有料です。通行可能時間は時期により変動いたします。 詳細は公式HPをご覧ください。
<電車でお越しの場合>
●JR湖西線大津京駅からタクシーで約20分
●京阪出町柳駅からタクシーで約20分もしくは路線バスで約35分
●三条京阪駅からタクシーで約30分もしくは路線バスで約40分
●JR京都駅からタクシーで約50分もしくは路線バスで約1時間 - 電話番号:050-3786-0022
- ペット不可
- 駐車場:無料
- ネット環境:wi-fi(無料)
- フィットネスジム:なし
- プール:なし
- 大浴場:有り(別場所)
- 価格:約50000円~
- 予約サイト:一休で予約
以上、京都のオーベルジュ「星野リゾートロテルド比叡」のスイートルームに泊まってみたについての記事でした。