24年間コミュ障だったのをバイトで無理やり克服した体験談
コミュ障って最近では随分一般的な言葉になりましたよね。
今から10年前以上の前、僕が10代の時なんかは「人見知り」って言葉で片づけられてたと思います。
極度の人見知りで、コミュニケーション障害だった僕は、多汗症や赤面症も併発していて大変でした。
今思えば小学高学年、思春期を迎えるにあたりドンドン症状が酷くなっていきました。
高校生になるころには、男でも特定の友達以外とはまともに会話できないし、女の子には話しかけられただけで顔が茹ダコ状態になるほど拗らせていました。
辛うじて話せても「あ、〇〇」と必ず「あ」が付かないと全く話せない状態。
ニキビ、天然パーマが酷い等の見た目を同級生に弄られてコンプレックスを抱えていたのも症状の悪化に大きく絡んでいたと思います。
なんならいじめられてたんじゃないか?って感じですね。
進学校で落ちこぼれだった僕は、ドンドン卑屈になっていってどうしようもなくなってしまったんです。
結局学校内で唯一センター試験も受けずに卒業した問題児となりました。
そんな落ちこぼれの僕がバイトを経験してコミュニケーション障害を克服し、今ではフリーランスで仕事を受注できるまで成長できました。今でも若干人見知りぎみですけどね。
そんな僕のコミュ障改善体験談をご紹介したいと思います。
コミュニケーション障害とは
コミュ障について簡単に説明しようと思います。
幼児期・小児期・青年期に発病する心の障害であると言われてます。
後天的なものではなく先天的な脳の障害である場合もありますが、今回はそちらについては触れません。主な症状としては
- 人見知りでどもり癖がある
- 人の気持ちが読み取れない
- 必要以上に空気を読んでしまって全く発言できない
- なぜか周りの人間を見下している
- 人との接触をなるべく避けようとする
- 周囲のすべてが憎くなる
主な症状としてはこんな感じでしょうか。僕は全部の症状が当てはまってました。
- 人見知りで自分からは声をかけられない、しゃべる時は「あ、〇〇」と絶対になる
- 話しかけてくれてるのに「なに俺みたいなのに声をかけて自分を良い子に演出してんだよ!」と人の気持ちを全く考えられてない
- みんなで話しているときに、ここはこうだと思うな~って意見が頭で浮かんでもそれを言ってしまうとこの場の空気が悪くなるのではないか?嫌われるのではないか?と考えてしまって全く自分の意見を主張できない
- なぜか俺はこいつらと違うんだ、なに騒いでんだよバカらしい等、謎の上から目線
- 人と話すのが怖くなってくるので、なるべく人に見つからない様にする
- カップルや楽しそうな人々を見ると無性にムカついてくる
コミュニケーション障害は時間が経てば経つほど症状が悪化していきます。
どんどん会話が苦手になって卑屈になっていき、常に死んだような顔で俯いて歩いているような人生を送ってました。顔を上げて歩くのさえ怖いんですよね。
そして表情、顔が変わってしまいます。
ずっとそんな気持ち、表情でいると本当に卑屈な顔になってしまうんですよ。
社会人になってもこうなってしまっってるとかなりマズイです。
就職活動も上手くいくわけがありません。
なるべく早く自分に自信を持てる様にすることが解決への近道です。
みなさんには私みたいにならないように、なるべく学生の間や20代前半の取り返しがつく間に克服してもらいたいですね。
堂々と正面を向きながら歩けるようになってほしいです。
人の視線が怖くて地面ばっかり見て歩いてるのは本当にバカらしいですよ。
コミュニケーション障害は人とふれあうバイト(仕事)で克服する
高校でセンターすら受けずに大学進学を諦めた僕は、浪人する気もなかったので自分が家で遊べるだけのお金を稼ごうとアルバイトを始めました。
まだ高校在学中だったのでバイトをするにもあまり選択肢がなく、マクドナルドでバイトすることになります。
高校生バイトだったので、先輩全員が年上で仕事上の会話が中心でしたね。
色々気を使ってもらって話をしてくれてたと思います。
それでも会話量がバイトをするまでと比べると劇的に増えたのでよい傾向でした。
しばらくすると自分より後輩も入ってきて、色々仕事内容をレクチャーするなど自分の居場所がバイト先にできることで多少自信が持てるようになってきました。
コミュニケーション障害の一番ネックが徐々に解消できるようになってきたんです。
勉強は落ちこぼれでもバイトならそこそこできるぞ!という自信が僕には良かったようです。バイト先には女性もいるので、同僚女性とはなんとか話せるようにもなってきました。
ただ、バイト先を出るといつものように下を向いて歩いてる日々。
歩いてる時に誰かに会ったらどうしよう、声かけられるのかな?こっちが見つけたら声かけたほうがいいのかな?でもバイト外で声かけたら変な奴だと思われるかな?なんて今考えたら凄まじくどうでもいい自意識過剰な感覚を持ってました。
しばらくマックでのバイトを続けていましたが、症状は多少マシになる程度で改善することもなく赤面症も全く治りませんでした。
専門学校に行くことになるのですが、高校の時の比べるとギャルが増えさらに女性恐怖症に拍車がかかります。
ここからコンビニ、新幹線の車内清掃、高速バスの集金等、軽い接客仕事があるバイトを続けていくことで本当に徐々にではありますがコミュニケーション障害も改善されていきます。とにかく仕事上でもいいから会話することが大事でしたね。
色々なバイトをやってきました。
そんなこんなで、男性同士では普通に会話できるようにはなってました。
ただ女性とは一向に会話が弾むようにはならず、赤面症も改善の余地なし。
専門学校を卒業し、就職もせず、彼女も22年間おらず、童貞負け犬街道を爆速で駆け抜けていました。
僕の転機が23歳の時です。人の紹介でイベントバイトを始めることになりました。
最初は単発でイベントバイトをしたのですが、最近のブームになるだいぶ前からニューバランスをはいたオシャレな広告代理店の人間、綺麗なイベントコンパニオン、活気のあるイベントスタッフが私には凄まじく眩しく見えました。
自分が来るような世界じゃないな・・・と感じていたのですが、なぜか仕事中自分のことを凄くかまってくれたんですよね。
「君はどういう子なんだ?彼女いるのか?チェリーくん?マジデ!?うけるんですけどーwww」的な感じですね。随分と仕事中にも関わらずいじり倒されました。
無理やりイベントコンパニオンと話をさせられるなんてこともありました。
イベント会社や広告代理店で仕事をしている人って、良くも悪くも土足で他人の心に踏み込んでくるような人が多いです。
体育会系というかパーティーピーポー気質というか、あんまり他人との垣根がない感じかな。散々いじり倒された挙句、最後には「またスタッフとして入ってくれよ~」という言葉をもらうことになります。
今思えば元気のない自分を現場に馴染ませるようにして、現場の雰囲気をよくしようと思ってたんだと思います。それがイベント会社の仕事ですからね。
ただ、この荒治療が僕を随分と変えていくことになりました。
イベントバイトは仕事上大きな声を出してPR活動をする場合もあります。
これが目茶苦茶大事です。コミュ障は人通りが多い場所で注目を集めれるように大声を出すなんて絶対にできません。
ワザと人から注目を受けようとするなんて、今までの自分では考えられない行為です。
イベントを賑わせう為に、キャッチみたいな行為もすることがあります。
簡単に説明するとナンパみたいな行為ですよね。これもなかなか最初は難しかった。
ただ別に物を売るわけでもなく、ちょっとイベントで遊んで行ってよ~って誘うだけなんで慣れれば意外に簡単です。
またバイト続けていくと、自分よりも初心者のスタッフやコンパニオンやキャンペーンガールに指示を出すように言われるようになります。
これが大きな自信になっていきますし、綺麗な女の子が自分の言うことをしっかりと聞いてくれるなんてことは僕には信じられないようなことでした。
赤面症も解消されていき、女性に対してのわけのわからない幻想も消え去りましたね。
イベントバイトについては上記の記事で詳しくご紹介しています。
また、僕はずっと服装などオシャレについて全く興味、自信がなかったのですがイベント業界、広告業界は遊び人で溢れかえってるので服装についての基礎知識はすぐに身に付きました。
というか、「お前私服マジでダサいよな。〇〇を〇〇したらそんなにお金をかけずにシンプルでオシャレっぽく見えるから買ってこい。ダサいスタッフは仕事に使いたくないから」とアドバイスを貰い、ジーンズやシャツなんかも頂けました。
ここから無駄に自信が付いて行った僕は、完全に遊び人に染められていきます。
もう今では落ち着きましたが、数年間は女性関係も酷いもんでした。
今まで24年間押さえつけられていたものが一気に爆発したんでしょうね。
次から次へと可愛い子を見つけては手を出してしまう猿。それが僕。
賢者から遊び人にクラスチャンジ!まさかのクラスチェンジです。
彼女もいなかった奴がこうも変わるものかと言われましたね。
高校生の時にリア充爆発しろ!ヤリ〇ンなんて〇んでしまえ!と思ってた僕がまさかこんなことになるとは想像もつきませんでした。
人生何があるかわかりません。
まとめ
コミュ障はバイトを探そうとしても工場のピッキング作業等、なるべく人と接しなくていいバイトを探そうとするかもしれませんがそれじゃあ全く改善しません。
多少荒治療ですが、なるべく派手な場所に赴くようにしましょう。
- 軽い接客からでもいいのでコミュニケーションをとる。
- イベントなど派手で人に見られる、自信家が集まるような場所に身を置く。
- しっかりとした声を出す訓練をする。挨拶は絶対に元気よくする。
これを意識していくことで本当に変わっていくと思います。
続けていくことで自信が付いていきます。
すると顔つき、立ち振る舞いも全く違ったものになってきますよ。
高校生時代の卑屈な顔なんて自分でも今では本当に見たくありません。
というかコミュ障すぎて卒業写真以外は写真がないレベルですけどね。
本当に顔が変わったなぁ・・・って心底思います。
まぁ、今でも卑屈でネガティブ思考が結構強いんですけどね。ただ、人からは比較的好印象に見られるようになったので大分変われたんだと思います。
みなさんも多少荒治療かも知れませんが、なるべくはやめにコミュ障を改善しましょう。変わろうとする意識が持てないなら変わらざるを得ない場所に身を置きましょう。
いきなり長期でのアルバイトは気が重いとおもいますので、まずは短期や日雇いバイトから初めてみるのがおすすめです。
多少に自分に向いてない仕事だったとしても、どうせ1日や2、3日で終わるんです。
長期のバイトだったらそんなすぐにやめることはできませんからね。
単発バイトである程度ならしてから長期バイトにチャレンジしてみましょう。
ニート状態のフリーランスが日雇い、単発バイトのおすすめサイトを紹介するよ
こちらの記事で私がよく使用していたおすすめの日雇いバイト求人サイトをまとめていますのでご参考までにご確認ください。
このような経験が僕の就職活動にも大きく役立っているように思います。
正社員経験のない元ニートが年収500万で就職することになりました
最近初めて正社員として就職したのですが、頑張ってよい企業に巡り合えました。
好きかってやって、落ちこぼれだった僕ですがバイトの経験などが活かされて今の会社にお世話になることができました。
やっぱり様々な経験は後々の役に立つのだなと今になって本当に実感しています。
以上が進学校で落ちぶれ、専門学校を卒業して就職もしたことがない24歳がコミュ障害を克服し、現在フリーランスで仕事をしている人間の体験談でした。